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エコデザイン学会連合/NPOエコデザイン推進機構特別講演会

「震災後の日本-エコデザインからの提言」

  • 日時:平成23年10月11日(火)14:30-18:30
    場所:東京大学 武田先端知ビル 武田ホール(会場地図
    参加費
     エコデザイン学会連合加盟団体会員:2,000円/非会員:3,000円
     エコデザイン国際シンポジウム2011登録者:無料
     学生(社会人を除く):無料
    交流会参加費 2,000円

スコープ

  • 「そこそこのものを、安く、どこででも」という世界のモノづくりの潮流が世界に広まる中で、サステイナブルで、日本の活力のあるモノづくりをいかに構築していくのか、震災対応で研究開発費がそれにシフトされるものに集中される中で、従来のような個別のプロジェクト提案ではなく、より骨太の我が国に活力を持たせる研究テーマは何か?エネルギー・資源循環とエコデザインの視点から議論する。
  聴講対象者:ものづくりに係わる経営者、技術者、研究者

講演会プログラム

14:30-15:00 資源循環型ものづくり−日本学術会議生産科学分科会からの報告−

15:00-15:45 SOZAI 日本の元素戦略と"Wa の技術"

15:45-16:15 エコデザイン・東日本大震災後の戦略の視点

16:15-16:30 休憩


16:30-17:15 スマートグリッド&再生可能エネルギーをめぐる業界動向と
         ビジネスチャンス

  • 甕 秀樹(もたいひでき) (株)産業タイムズ社週間環境エネルギー産業情報 編集長

  •  講師紹介・講演要旨

17:15-18:00 スマートグリッド革命と国民総発電所構想−ネットワーク化するエネルギー

18:00-18:30 エネルギーシステムにおけるエコデザインと国際展開

  • 矢部 彰 独立行政法人産業技術総合研究所 理事(環境・エネルギー分野研究統括)

  •  講師紹介・講演要旨

18:40-     交流会


プログラム詳細紹介

14:30-15:00 資源循環型ものづくり−日本学術会議生産科学分科会からの報告−

  • 古川 勇二 日本学術会議第3部会会員・職業能力開発総合大学校校長

  • 講師紹介:
    日本の機械工学者(ものづくり、精密加工、技術経営、職業教育)。学位は工学博士(東京都立大学)。職業能力開発総合大学校校長、日本学術会議会員、東京都立大学および大連理工大学名誉教授。東京都立大学工学部長、都市研究所長、東京農工大学技術経営研究科長などを歴任して現職に就任。この間、工学教育、都市科学教育、技術経営教育など多分野で教授に当たり、特にものづくりを中核とした研究・教育分野において日本の学術をリードしてきた。(社)精密工学会長、(社)日本機械学会生産システム学委員長などを歴任し、現在、両学会のフェロー。精密工学会賞、機械学会賞、ロボット学会賞、経済大臣表彰等を多数受賞。

    講演要旨:
    日本学術会議生産科学分科会が過去3年間にわたり検討・調査してきた「資源循環型ものづくりを実現するための学術的指針」が本年8月に公開された。そこでは、我が国ものづくり産業が直面している課題と対応策、これを学術的立場から解決していく上での視点、「資源循環型ものづくり」の科学的考え方を示すとともに技術的および科学的課題を整理して提案している。 特に、その達成には、製品設計にコンバージングテクノロジーの適用、事前評価には拡張ライフサイクルアセスメント(LCA)の適用、そ して製造にはファクトリーフィジックス(FP)の適用が重要であることを指摘し、 それぞれの概要と学術的指針を示した。(参考:http://www.scj.go.jp/ja/info/)

15:00-15:45 SOZAI 日本の元素戦略と"Wa の技術"

  • 原田 幸明 独立行政法人物質材料研究機構 元素戦略統括グループリーダ

  • 講師紹介:
    1951年長崎県壱岐生まれ、 1974年東大工学部金属工学科卒、 1979年東大工学博士、 1980年 科学技術庁金属材料技術研究所入所 、エコマテリアル研究センター長、材料ラボ長等を歴任、エコマテリアルの提唱者の一人、日本におけるLCAの導入に貢献、のち「材料のライフ サイクル環境負荷低減のためのバリアフリープロセシング」「ナノテクノロジー影響の他領域専門パネル」等のプロジェクトリーダー、を務め、現在、エコマテリアル・フォーラム会長、日本LCA学会副会長、日本エコデザイン推進機構理事、環境配慮特定調達(グリーン調達)委員会委員。

    講演要旨:
    現在の日本の活力源は「よいもの」を造って世界に広めることであり、そのための資源利用のグローバリゼーションすすめてきたのが日本である。 それが、震災により顕在化したサプライチェーン・リスクへの対応と、世界の工場を目指す国への資源集中で、その方向性を問われようとしている。 元素戦略は"減量"、"代替"、"循環"の技術開発で資源利用をより高次に進めようという取り組みであり、「限られた」資源だけでなく「ありふれた」資源に目を向けていく発想の転換を含んでいる。さらに、「世界の工場」型のアプローチが世界に新たな格差を生み出した後に求められるサステイナブルなモノづくりの姿を今から準備しておく必要がある。それが、顔の見えるサービスと調和、循環を組み込んだシステムとしての技術体系の方向であり、そのヒントを震災復興の中から見出しうるかがカギである。

15:45-16:15 エコデザイン・東日本大震災後の戦略の視点

  • 獅山 有邦(ししやまゆうほう) 独立行政法人製品評価技術基盤機構 理事

  • 講師紹介:
    1983年通商産業省入省、2005年製造産業局化学物質管理課長、2008年中部経済産業局総務企画部長等を経て、2010年より、独立行政法人製品評価技術基盤機構理事。

    講演要旨:
    ローマクラブが「成長の限界」を発表して40年、地球全体を意識したエコの視点での産業活動のあり方が模索され今日に至っている。東西冷戦終結後は市場のグローバル化・物流国際化や情報ネットワーク社会の高度化が進み、これらを背景として、国際ルールとしては部分から全体へという必然的な流れの中で、生物多様性条約、気候変動枠組条約等をはじめとする環境関係条約が整備されるとともに、EU規制などの特定地域のルールも世界市場に影響を及ぼすようになってきた。エコの視点についても多様なものがあり、それぞれについて科学的な方法論による議論や産業技術基盤が求められるようになり、製品の全ライフサイクルにわたる評価やリスクトレードオフを考慮したデザインの要求が引き続き高度化すると考える。将来の不透明性・不確実性リスクがある中で東日本大震災を経験し復旧が急がれているところであり、次世代に向けた産業・社会構築に向けた考え方について論じたい。

16:15-16:30 休憩


16:30-17:15 スマートグリッド&再生可能エネルギーをめぐる業界動向と
         ビジネスチャンス

  • 甕 秀樹(もたいひでき) (株)産業タイムズ社週間環境エネルギー産業情報 編集長

  • 講師紹介:
    1990年早稲田大学法学部卒。産業タイムズ社「半導体産業新聞」記者を経て2010年同紙副編集長、 2010年より「環境エネルギー産業情報」編集長。2007年までナノテクノロジーの専門誌「週刊ナノテク」編集長も兼務。「週刊エコノミスト」(毎日新聞社)など他媒体にも執筆。著書に、「入門ナノテクビジネス」(共著、東洋経済新報社)、「図解 半導体業界ハンドブックVol. 2」(共著、東洋経済新報社)がある。「環境エネルギー産業情報」WEBサイトhttp://www.sangyo-times.co.jp/kn/。

    講演要旨:
    大震災後、エネルギーを取り巻く環境は大きく変化した。再生可能エネルギーの注目度が急速に高まっているが、電力安定供給やコストの面で課題が山積している。国内産業界の競争力維持・向上のためには安定的な電力供給が不可欠であり、今後は再生可能エネルギーを既存の原発や火力発電と共存させつつ、その比率を徐々に上げていく「エネルギーのベストミックス」を考えるべきある。また、電力不足克服や中長期のエネルギー戦略を考える上では、電力を賢く使う道も必要である。そこでスマートグリッドの活用が有効な手段になる。スマートグリッドは自家発電で電力が余っている建物から不足している建物への電力融通や、家庭やビル内で電力を見える化する効果が期待される。本講演ではスマートグリッドや再生可能エネルギーの業界・市場動向や、それらを巡り拡大していくビジネスチャンスについて解説する。

17:15-18:00 スマートグリッド革命と国民総発電所構想−ネットワーク化するエネルギー

  • 加藤 敏春 一般社団法人スマートプロジェクト代表

  • 講師紹介:
    1977年東京大学法学部卒業、同年通産省(現経産省)入省,1984年米国タフツ大学フレッチャー・スクールにて修士号取得。その後、在サンフランシスコ総領事館経済担当領事,通産省サービス産業課長,東京大学大学院客員教授,内閣審議官等を歴任。1994年から95年にかけてインターネットの商用利用,ベンチャービジネスに関するシリコンバレーの動向を日本に紹介。以来各種の提言活動を展開し、一般社団法人スマートプロジェクトを設立。「エコポイント提唱者」として政府が進める省エネ家電&住宅エコポイント事業に協力するとともに、節電、スマートグリッドの推進、CO2排出削減等に関する公益的活動を展開。 著書に『スマートグリッド革命』(NTT出版)、『節電社会のつくり方』(角川書店)、『エコマネー』(日本経済評論社)、『マイクロビジネス』(講談社)など多数。第17回東洋経済・高橋亀吉記念賞最優秀賞などを受賞。

    講演要旨:
    スマートメーターを設置し、スマートグリッドによって家庭の使用電力の情報ネットワークを通じて管理できれば、実測地での節電分をポイント化、クレジット化きるようになる。これを買い取る仕組みができれば、電力ネットワークを介した省エネ、節電ビジネスが活発化する。日本型のスマートグリッドが生まれ、第2のインターネットに成長する。スマートグリッド革命を主導し、エコポイント提唱者でもある講師がエネルギーニュービジネス論を展開する。(参考:8月4日付産経新聞のインタビュー記事「エコポイント提唱者、加藤敏春さんに聞く「国民総発電所」実現を」http://sankei.jp.msn.com/life/news/110804/trd11080408110001-n1.htm)

18:00-18:30 エネルギーシステムにおけるエコデザインと国際展開

  • 矢部 彰 独立行政法人産業技術総合研究所 理事(環境・エネルギー分野研究統括)

  • 講師紹介:
    東京工業大学工学部機械物理工学科卒。同大学大学院理工学研究科博士課程(機械物理工学専攻)修了。1979年通商産業省工業技術院機械技術研究所に入所。流体工学研究室長量子技術研究室長、機械量子分子工学特別研究室長、企画室長等を経て、2001年(独)産業技術総合研究所マイクロ・ナノ機能広域発現研究センター長。さらに中国センター所長、循環バイオマス研究ラボ長、産学官連携推進部門長を経て、2008年より現職。専門は、マイクロ熱物理学、電気熱流体力学、機械量子分子工学、エネルギー・地球環境熱工学。

    講演要旨:
    クリーンルームや工場における冷暖房空調に使用されるエネルギーを分析し、どのようにすれ ば省エネルギーを推進できるか、そのためには、どのような国際標準化が必要であるかを説明する。その結果として、機器単体ではなく、需要側のエネルギーシステムとして捉え、それの最適化が、環境面から見ても、また、経済性の面から見ても有効であることを示し、産業としての国際展開の必要性を説明する。

18:40-     交流会


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